ホーム > blog > 30代女性 インプラントを抜歯即時埋入した症例

blog

30代女性 インプラントを抜歯即時埋入した症例

2021年08月04日

私がインプラント治療を始めた20年前は、抜歯してから6ヶ月治癒を待ってから埋入、その後インテグレーションにまた6ヶ月近く待ってから上部構造の型取りでした。抜歯をしてから治療が終わるまで1年以上かかってしまうのがスタンダード・・・。

今でも骨が少なく増骨をたくさんした場合や、感染範囲が広い場合は時間が必要となることも多いです。というよりそういう難しいケースが増えている気がします。

義歯を使っていて不便だからインプラントにしたい、のような比較的難易度の低いケースは減ってきていて、どうしても保存が出来なくなった歯を抜いた時に隣の歯は削りたくないからインプラントへという骨があまり無くなっている難ケースばかりのような。
だからこそ比較的骨が多く残る場合は出来るだけ腫れ痛み少なく、手術の回数は少なく、短期間で終わらせたい。

今回はそんなケース。
過去に歯内療法をちゃんとやってない左上の5番。再治療も不可能な状態になっているのに加えて多分どこかで破折していると思われます。

事前にCTで抜歯即時埋入が可能であると判断しました。

事前の準備大切。

今回はカムログのプログレッシブラインでいきます。
日本で発売が開始されてから1年半ぐらいです。

スレッドが深くテーパーが強め。
骨が脆弱な抜歯即時埋入には最適です。
食い込みのいい木ねじみたいなイメージ。

ちなみにこれが旧来のスクリューライン。プログレッシブラインの方が食い込みそうなのがわかりますかね。スクリューラインは圧をかけたくない時や、歯肉が下がる可能性を考えなくてはいけない時に研磨面が大きく安心して使えます。
どちらも使い分けが重要です。

で、抜歯したのですが・・・

歯根が割れていてバラバラに。根尖だけ残りました。
同業の先生ならこの状況がどれだけめんどくさいか伝わりますよね(笑)。
インプラント埋入予定なので骨は壊せない。
かなり苦労しましたが、無事に抜歯。


骨も出来るだけ残したので初期固定もバッチリ。
4ミリのヒーリングアバットを付けてしっかりGBRもして終了。
インプラント埋入は15分ほどで終わりました。
抜歯が大変だった・・・。
あとはしっかりインテグレーションするのを待って上部構造を装着ですね。
抜歯・埋入・2次オペと3回必要だった外科処置が1回で済みました。

ややこしめなインプラントの相談、お待ちしております。

ご相談内容 左上の奥歯に違和感がある
カウンセリング・診断結果 CT撮影を行って診断したところ、根管治療の不備と歯根の破折が確認され、保存不可能と診断しました
行ったご提案・治療内容 抜歯即時埋入によるインプラント治療
治療期間 6ヶ月
おおよその費用 505000円+消費税
術後の経過 現在術後10日、痛みもなく経過良好
治療のリスク 最終的に入れるセラミックの上部構造はまれに欠けることがあります

デンタルオフィス代々木上原
03-5452-4618