40代男性「外傷で折れてしまった前歯を治療したい」根管治療とセラミック(ジルコニア)の被せ物で改善した症例Case

2022.10.22

治療前

治療後

はじめのご相談内容 外傷により左上の前歯2本(中切歯/1番と側切歯/2番)が折れてしまい、当院にご来院された前日に大学病院で応急処置のみ行っていた患者様でした。
「本格的に治療したい」とご相談をいただきました。
診断結果 レントゲンで確認したところ、左上の中切歯(1番)は歯の表面が完全に折れており、神経が露出していました。「痛みもある」とのことで、早急に歯の神経の治療と見た目の回復が必要でした。
左上の側切歯(2番)は神経が露出しておらず、歯の先端が一部折れているだけで、痛みもほとんどありませんでした。
行った治療内容 神経が露出してしまった左上の中切歯は、応急的に歯科用プラスチック「レジン」で仮修復を行い、最低限の審美性を回復しました。(参考:治療前の正面写真)
そして、まずはしっかりとした歯の根っこの治療(根管治療)が必要であることをご説明しました。
今回のケースは、片側の前歯2本という1番見た目が重視される部分のため、天然歯のような透明感と白さがあるレイヤリングタイプの「ジルコニア」の被せ物(クラウン)で修復することをご提案しました。

レイヤリングタイプのジルコニアクラウンは、ジルコニアフレームに陶材を何層にも盛って作製する被せ物のことで、色の深みが出せることから審美性が高く、前歯の治療に適しています。

片側の前歯2本だけの治療のため、隣合う歯との色味や形の調整が非常に難しい症例でした。そのため、歯科技工士も立ち会い、見た目と噛み合わせの両面で最適な形態を完璧に再現できるよう注力しました。
現在の様子 周りの歯と違和感のない綺麗な仕上がりになり、使用感も良好で、患者様も大変満足されています。
このケースのおおよその治療期間 2ヶ月
おおよその費用 340,000円
<内訳>ジルコニアクラウン(レイヤリング):160,000円×2本、
ファイバーコア:20,000円×1本
治療のリスク セラミックは強い食いしばりや歯ぎしりなどで稀に欠けることがあります。